~ 腸の働きと腸内フローラ ~
「菌活」をするにあたり、腸の働きについて少しご説明したいと思います。
腸は“感知能力”を持ち、口から入れた全てのものを栄養なのか、体に不要なものなのか見極める働きをします。
栄養になるものを取り込んだら、生きる為に必要な“生理活性物質”というものを作り、それを血液に送り込んで全身に配分します。これがみんなの「元気玉」になるわけです。
逆に、体に不要なものはおしっこやうんちになって外に排出されます。
また、体に有害なものを察知したら 嘔吐や下痢などでそれらを体外に排出する能力も備えています。これは人間も動物も同じです。
※上記は人間の腸の図です。
では、お薬の場合はどうでしょうか・・・
愛する我が子の体に不具合が起こったら病院で注射や投薬をするのは当然のお世話ですよね。
ただ、それらは全て科学物質であり、栄養になるものは全くありません。
お薬が効くということは、不具合が良くなる有難い面もありますが、同時に元気な細胞なども攻撃されます。
よって、便秘・下痢・またはアレルギーや 恐ろしい自己免疫疾患などを起こす原因にもなります。
“生理活性物質”を作る素晴らしい発酵タンクである腸の機能を衰えさせてしまうのも、治療のためであるはずのお薬だということを理解していただければと思います。
『腸内フローラ』って何?
最近乳酸菌などのCMで『腸内フローラ』という言葉を聞く機会が増えました。
では『腸内フローラ』とは一体何でしょうか?
フローラ=flora お花畑という意味です。腸内のお花畑・・・? あまりピンときませんよね(笑)
人間でたとえますと、人の腸の中には100兆個以上もの腸内細菌がいます。
特に小腸から大腸にかけて、これらの様々な細菌が種類ごとにグループを形成してまとまり、腸の壁面に棲んでいます。
顕微鏡で腸の中を覗くと、それらはまるで植物が群生している『お花畑』のように見えることから、『腸内フローラ』と呼ばれるようになりました。
※ 画像はイメージです。
この腸内細菌の中は、体に良い働きをする『善玉菌』、体に悪い働きをする『悪玉菌』、どちらにも属さない『日和見菌(ひよりみきん)』で形成されています。
この『日和見菌』に関しましては、腸内の善玉菌・悪玉菌の優勢な方に同調(味方)して作用します。そして、これらの腸内フローラのバランスを『腸内環境』といいます。
一番理想的なバランスは 善玉菌30% 悪玉菌20% 日和見菌50%と言われています。
でも、日和見菌はその時々で優位になっている菌に傾きます。
それで、善玉菌を増やすために乳酸菌を摂取しようというわけです。
ヨーグルトや納豆をわが子にあげている方も多いと思います。
ですが、実はそれらの乳酸菌を食べても 即善玉菌が増えることにはなりません。
外から入れた菌は、胃酸や胆汁などによって死滅してしまうからです。
生きて届く○○菌など、色々な商品も販売されていますが、生きて届くなら善玉菌になるのか?答えはNOなのです。
菌は、その子が生まれた時から自分の腸内に棲んでいる、オリジナルの菌がフローラを形成しています。よって、○○菌が胃酸や胆汁に負けず生きて届いたとしても、その子の菌と違うものは腸内に定着しないということも分かっております。
では一体どうやって効率よくオリジナルの菌を増やして善玉菌優生の腸内環境を作るのか・・・
その答えが予防医学会、代替医療の世界で注目されている『乳酸菌生産物質』なのです。
0コメント